News:学生
2018年10月1日号
能代宇宙イベントで海打ちに成功
【東海大学学生ロケットプロジェクト】
「絶対に飛ばしたい」思いが結実

メンバーの思いを乗せたロケットが、夜明けの空を真っすぐに裂く―。チャレンジセンター「東海大学学生ロケットプロジェクト(TSRP)」が、8月16日から23日まで秋田県能代市で開催された「第14回能代宇宙イベント」に参加。ハイブリッドロケット「H―49」の、海上への打ち上げに成功し、到達高度1513.2メートルを記録した。

能代宇宙イベントは、日本最大規模の学生、社会人によるロケットの打ち上げおよび自律ロボット制御のアマチュア大会。TSRPは毎年、ハイブリッドロケットを2機製作し、陸上に打ち上げる「陸打ち」と、海上に向かって打ち上げる「海打ち」の両部門に出場している。

今回は陸打ち用にハイブリッドロケット「H―48」、海打ち用にハイブリッドロケット「H―49」を準備した。しかし、19日の陸打ちでは酸化剤の充填時にトラブルが発生し、打ち上げを断念。22日に予定されていた海打ちは台風の影響で延期となったが、
23日の午前6時20分ごろに無事発射し、安定した軌道で高度1513・2辰泙播達した。

プロジェクトリーダーの根子隆誠さん(工学部4年)は、「海打ちは大会最終日に打ち上げたので、飛んだ瞬間は達成感でいっぱいでした。プロジェクトメンバー全員の絶対にロケットを飛ばしたいという熱い気持ちが成功につながった」と振り返る。「H―49」には飛行中の位置や高度などのデータを計測し、地上に送信するテレメータを搭載しており、その実証実験にも成功。こうした結果や当日のオペレーションなどが評価され、TSRPは海打ち部門で最も優れたハイブリッドロケットの製作団体に贈られる「MHIアワード2018最優秀賞」に選出された。

また、同時開催の「第14回能代宇宙イベント市民ポスター展」でも、市民投票によりTSRPが最優秀賞となった。陸と海で打ち上げる2機をそれぞれ目立たせるポスターは根子さんのデザイン。「投票してくださった能代市民の皆さんに感謝したい」と笑顔で語っていた。

 
(写真上)天候の回復を待ち、明け方に打ち上げられた「H―49」
(写真中)「H―48」は下級生を中心に製作。失敗は来年の糧に
(写真下)市民投票で最優秀賞となったTSRPのポスター