News:付属諸学校
2018年10月1日号
五輪への関心を深める
“東京2020”まであと2年

2020年に開催される東京五輪・パラリンピックに向けて、9月26日から大会ボランティアの募集が始まった。近づくスポーツの祭典に向けて、付属高校でも五輪の意義を学ぶ講演会や大会の運営に欠かすことのできないスポーツボランティアを養成する講習などが盛んに行われている。

【相模高】体育学部・松浪教授が講義 五輪開催の目的を学ぶ

付属相模高校では9月20日に、1年生を対象とした「現代文明論」の授業で、五輪の歴史や理念に関する特別講義「オリンピック教育」が行われた。2020年の東京五輪を前に、IOCが掲げる五輪の精神や、東京大会への関心を高めることを目的に実施されたもの。体育学部の松浪稔教授が講師となり、約650人の生徒が受講した。

スポーツ史が専門の松浪教授は、近代五輪の基礎を築いたピエール・ド・クーベルタン男爵が掲げた大会理念や、五輪マークの意味を解説。また、選手以外で大会に携わる団体やスタッフ、過去に東海大学から出場した選手たちを紹介した。

授業の最後には、「今も昔も五輪は、若者の教育や世界平和の実現を目的としています。メダルを獲得するのはもちろんすごいことですが、本来の目的も忘れないでいてください」と生徒たちに呼びかけた。
 
授業に参加した山出倫子さんは、「報道ではメダルの話題が中心になりがちなので、若者と教育と世界平和という本来の目的があることを初めて知りました。20年はまだ高校3年生ですが、大会の成功に向けて、自分にできることは何か考えたい」と話す。

また、男子バスケットボール部に所属する土田トリスタン葉さんは、「過去の大会で東海大の選手がたくさん活躍しているので、東京大会でも各競技の選手の経歴をチェックして、東海大の文字を見つけたら全力で応援します。いつかは自分も選手として五輪に出場できるよう、仲間と切磋琢磨して頑張ります」と語っていた。

【高輪台高】ボランティアの役割とは? 高大連携で研修会

高輪校舎で9月26日に、付属高輪台高校の生徒や高輪校舎の学生、教員を対象にした「スポーツボランティア研修会」が開催された。

選手のサポートや来場者の案内役を務めるスポーツボランティア。東京五輪・パラリンピックでは、約8万人のスタッフの募集が予定されている。東海大学では、5月と6月に湘南校舎で学生と教職員を対象にした講習会を開催。高輪での研修会には、初めて付属高校生も参加した。
 
冒頭では、濱本和彦情報通信学部長が、同日にボランティアの募集が始まったことに触れ、「間近で五輪やパラリンピックを経験することは自身の価値観を大きく変え、素晴らしい財産になるはずです。研修会でボランティアについての学びを深めて、ぜひ今後に生かしてほしい」とあいさつした。
 
その後、外部講師によるスポーツボランティアの定義や仕事内容についての説明が行われたほか、参加者同士が、自己紹介をしながら協調性を培うグループワークに取り組んだ。
 
参加した生徒からは、「以前東京マラソンに出場した際に、ボランティアへの興味が湧きました。今回、コミュニケーションの重要性などを学び、とても参考になりました」「五輪の運営に携われる機会は2年後が最後の機会になるかもしれない。ボランティアとして参加したい」と話していた。
 
(写真上) 「英語が話せなくても、英語を話せる人がいるところまで案内することはできるはずです。自分にできる形で東京大会に携わってみましょう」と語りかけ
(写真下)生徒たちは大学生や教職員ともグループワークに挑戦