News:ひと
2018年8月1日号
トビタテ! 留学JAPANでペルーに渡る
自身のルーツである南米で移民問題に向き合う
オグスクツヨシさん(文学部3年)

「昨年の夏に自分のルーツであるブラジルを初めて訪れ、十分な教育を受けられていない移民が多くいることを知りました。世界中に同じような人がたくさんいる中で、日系人 の自分ができることは何だろうと考えた」
 
ペルー人の父親とブラジル人の母親のもと、神奈川県で生まれた日系三世のオグスクツヨシさん。文部科学省が官民協働で実施している海外留学支援制度「平成30年度官民協 働海外留学支援制度〜トビタテ!留学 JAP AN日本代表プログラム【大学生等コース】〜」の第9期選考に合格した。目的別に分かれる5コースのうち、今後経済成長が期待される新興国への留学が支援される「新興国コース」に選出。ペルーの名門校・カトリカ大学に今年8月から1年間留学する。長期休暇にはブラジルも訪ねる予定だ。 

「移民問題は日本でも関心の高いトピックス。ペルーとブラジルに渡り、日本での就労経験がある人や日系ペルー人に、定住先や言語、教育など、それぞれが抱えている問題をまず調査したいと考えました」ブラジルでは自身が生まれ育った日本と異なる多くの課題を目の 当たりにし、留学の計画を練ってきた。
 
東海大学では11年時からスペイン語の授業を履修していたが、留学を志してからはさらに研さんを積んだという。「スペイン語の先生方や一緒に授業を履修している学生、日系 人が集まるNPO法人、国際機構の方々など、たくさんの人に支えてもらえたことが合格につながった」と感謝の意を表す。
 
「ペルーは自分のルーツの一つですが、まだ行ったことがありません。実際に歩いてみることで新しく気づけるものがあると思う。日系人は外国人と日本人の中間にいる存在だと思うので、そのアイデンティティーを生かして移民の人も働きやすい世の中をつくりたい」

 
(写真)「面接練習や書類の添削など、学内外の多くの人に助けてもらってここまでくることができた」と笑顔で語る