News:付属諸学校
2017年8月1日号
南東北インターハイに2チームが初出場
高校生アスリートの真夏の祭典「全国高校総合体育大会」(インターハイ)が南東北地方で幕を開けた。各付属高校の生徒たちが熱い戦いを繰り広げる中、ともに初出場を決めた付属相模高校サッカー部と付属静岡翔洋高校女子バスケットボール部に迫った。 (7月24日記)

【相模高サッカー部】スピードとテクニックが持ち味



相模高サッカー部は1963年の創部以来、初となる全国大会に挑む。インターハイでも常連校の付属福岡高校でコーチ、監督として20年近く指導してきた有馬信二監督(相模高教諭)が就任したのが2011年。当時を「選手たちはあいさつをはじめ、基本的なところからできていなかった。203チームあった神奈川県の中で200番目ぐらいのレベルに感じた」と苦笑いを浮かべ、「富士山に向かってあいさつすることから始めた」と振り返る。

そうした地道な取り組みが個々の意識を高めていく。年々有力な選手が加わったことも相まって、県内でもトップクラスの実力を誇るようになっていった。

相模高のサッカーは、個のスピードとテクニックを生かし、リズムよくパスをつなぐ攻撃的なスタイル。今年度は県内の高校やクラブチームが所属する神奈川県U ―18サッカーリーグの1部で、開幕から7連勝。機運が高まる中で6月のインターハイ予選を迎えた。

終了間際までリードされていた弥栄高校との3回戦を逆転勝ちして勢いに乗ると、勝てばインターハイ出場が決まる準決勝の湘南工科大附属高校戦は5 ― 1。有馬監督が、「選手が自分たちのサッカーをしっかりやってくれた」と語る快勝で全国行きを決めた。

その後の決勝戦でも日本大学藤沢高校に競り勝ち、神奈川王者として臨むインターハイ。組み合わせでは7月29日に対戦する1回戦の大谷室蘭高校(北海道)をはじめ、強豪がひしめくブロックに入った。しかし、選手たちに恐れる気持ちはない。水越陽也主将(3年)も、「初出場だからといって負けていい試合は一つもありません。相手は強いチームばかりですが、チャレンジャーとして一つずつ勝っていきたい」と意気込んでいる。

部員180人の力を結集させて、相模高サッカー部が新たな歴史の一ページを刻む。

(取材=小野哲史)

【静岡翔洋高女子バスケットボール部】文武両道で狙うは全国1勝



「絶対的なエースがいるわけでも、長身選手がいるわけでもないので、全員でしっかり守って攻めに転じる、自分たちらしいバスケで戦いたい」。初のインターハイに向けて静岡翔洋高女子バスケ部の糟屋栞里主将(3年)はそう意気込みを語った。

5月27、28日に行われた静岡県高校総合体育大会で3試合を勝ち上がり、6月3、4日にエコパアリーナで開かれた4校総当たりの決勝リーグに進出。浜松開誠館高校に36―73で敗れたものの、市立沼津高校に69―56で勝利した。常葉大学附属常葉高校には78―82で競り負けたが、得失点差で準優勝。佐野伸子監督(静岡翔洋高中等部教諭)が指導するようになって5年目、ついに初切符を手にした。

もともと中等部の女子バスケ部を指揮していた佐野監督。「だんだんと結果を残せるようになってきたので、重い腰を上げて(笑)、高校の指導も始めました」と振り返る。佐野監督は今も中高両方を指導しているため、基本的に泊まりがけでの遠征はできない。医学部などを志望する生徒も多く、勉強との両立も大切にし、平日の練習は放課後の3時間程度だ。 

そんな中で、最初は中部地区予選全敗だったチームが1つ勝ち、2つ勝ち、と少しずつ力をつけてきたのは、何事も強制するのではなく、選手自身で考えさせることを大切にしているから。「食が細いからと1日5食とる選手もいれば、逆に痩せるように努力している選手もいる。自己管理ができなければいけない」というのが佐野監督の指導方針だ。

糟屋主将は、「強いチームと対戦することは全体の成長につながる。私たち3年生はインターハイで引退する選手もいるが、後輩たちには今大会を通してもう一段階レベルアップし、次に進んでほしい」と語る。目標は「まずは全国1勝」だ。

 
(写真上)神奈川王者として初の全国に挑む
(写真下)「明るく元気で、学年をこえて仲がいいのが今チームの特徴」と糟屋主将