News:学生
2017年4月1日号
治療や健康の大切さを伝えたい
病院ボランティアプロジェクト5年目となる絵本制作

チャレンジセンター「病院ボランティアプロジェクト」が2012年度から続けてきた絵本制作が5年目を迎え、16年度は2作品を完成。これまでに計8冊がそろった。活動の拠点としている伊勢原校舎の医学部付属病院をはじめ、近隣の市町村や医療機関、幼稚園、公民館などに贈ったほか、メンバーが診療所や保育園で子どもたちに読み聞かせ、好評を得ている。

3月4日に絵本の読み聞かせを行った厚木市の「ちどりこどもクリニック」には、近隣に住む園児や保護者らが集まった。学生が読み始めると、真剣な表情で絵本を見つめ、語りに耳を傾ける。

「子どもたちが集中している姿を見てほっとした」と語るのは、広報リーダーの近藤美鈴さん(工学部2年)。今年度に制作した2冊のストーリーを考えた。

『ハナちゃんとてんてき』は、入院中の子どもたちに点滴の大切さを知ってもらうのが目的。免疫をテーマにした『みんなのげんきのひみつはなあに?』は一般の子ども向けで、食事や睡眠、運動などの生活習慣を見直し、風邪をひきにくい体をつくってほしいとの願いを込めた。
 

イラストを描いたのは、それぞれ、タイ出身の留学生ワタナチャリヤ・パンディタさん(教養学部2年)と小林諒美さん(同)。2人は、「メンバーと何度も話し合い、わかりやすく、子どもたちを引きつけるイラストを心がけました。制作を楽しんだ」と語る。この日は、監修を担当した同クリニックの久保田千鳥院長への絵本の贈呈式も実施。久保田院長は、「内容も絵も質が高い本。積極的に活用したい」と笑顔を見せた。

楽しく学べる絵本を作り続けたい
5年前に絵本を制作するきっかけとなったのは、医学部付属病院でのボランティア活動だった。小児病棟で薬や注射を嫌がる子どもたちを間近に見て、検査や治療に前向きに取り組んでほしいと考えた。
 
「先輩たちがレールを敷いてくれたおかげでこれまで制作を続けることができました。絵本を贈った方からいただくお礼のメッセージも励みになっています」と近藤さんは話す。
 
「アドバイスしてくださった健康科学部や教養学部、診療所の先生方、イラストを描いてくれた学生の皆さんに感謝しています。今後も健康や治療の大切さを楽しく学んでもらえる絵本を作り続けたい」
※学年は当時
 
(写真上)16年度に制作した絵本『ハナちゃんとてんてき』『みんなのげんきのひみつはなあに?』(ともにA4判カラー、20ページ)
(写真下)子どもたちの反応を見ながら絵本を読む