News:学園
2017年4月1日号
ヨーロッパ学術センターでシンポ開催
【文明研究所】
日本とヨーロッパを多様な視点で比較

デンマーク・コペンハーゲンにある東海大学ヨーロッパ学術センターで3月3、4の両日、文明研究所の国際シンポジウム「第2回日欧文明対話」が開催された。文明研が2015年度から主催しているもの。現在の文明・文化研究を問い直すことを趣旨に、特に日本とヨーロッパの比較という視点からさまざまな問題点を提示し、検討することを目的としている。2回目となった今回は、「文化心理学」と「超領域人文学」の2部で構成された。

東海大学からは教員5人と大学院文学研究科文明研究専攻の大学院生3人が出席。オールボー大学、ドイツ・ボン大学、セルビア・ベオグラード大学、オーストリア科学アカデミーからも研究者ら合わせて約20人が参加した。

文化心理学ではオールボー大のヤン・ヴァルシナー教授の基調講演を受け、「個体性・集団性と文化」をテーマに参加者が議論を交わした。

また、文明や文化に対して人文学をこえたさまざまな領域から複合的に捉えることを目指した研究分野である超領域人文学では、日本研究で著名なボン大学のペーター・パンツアー教授による基調講演の後、「文明研究の通時性と共時性」を主題に研究発表や討論が行われた。

さらに、初めての試みとして大学院生部会も設けられ、東海大とオールボー大から3人ずつが研究を発表。双方の教員による質疑を中心に、今後の取り組みに向けた意見交換が展開された。

文明研の平野葉一教授(東海大学副学長・文学部)は、「今後はシンポの成果を論文集として発行する計画です。将来的には双方の研究機関で研究協定を結び、この活動を継続するとともに、さらに発展的な研究交流を進めていきたい」と語っている。
 
(写真)東海大の教員や大学院生とヨーロッパの研究者が2日間にわたって議論を重ねた